about

esporre project
目に見えない現象を提示/展示する(=esporre)試み。

大田暁雄 / Akio Ota
1981年愛知県名古屋市生まれ。
→curricurum vitae

経緯(いきさつ):
大学時代、CD-ROMの形で発表されていた実験的なプログラミング作品に強い刺激を受け、従来のメディアとは異なった電子空間上の記述の可能性に興味を持つ。以降、プログラミングやオーサリング・ソフトウェアを使った実験・作品制作を始める。
  卒業制作は職能として分化されてしまっている「デザイン」と「編集」が本来不可分なものではないかと考え、それを記述環境の問題として引き受けて編集デザインの同時化を補助するソフトウェアを制作した。
  大学院ではデザインをとりわけ社会空間を改変する手段として捉え、人間が自らを取り巻く環境の中で生きる為に思考の外化やそれを組織化する道具を作っていった歴史を研究する。修士論文において、20世紀初頭に「世界博物館」を運営し、現在のインターネットやハイパーテクストを彷彿とさせるような国際知的情報ネットワークまで構想していたポール・オトレ[Paul Otlet]を研究した。オトレの活動は図像言語の構築により国際コミュニケーションの容易化を図っていたオットー・ノイラートの活動と共鳴する部分が大きかった。こうした社会性が現在のデザインを巡る言説においてあまりにも語られていないことが研究した一番の動機だった。2007年に武蔵野美術大学美術資料図書館で行われた「世界の表象: オットー・ノイラートとその時代」展に参加。
  博士課程では特に都市空間との関わりに注目し、都市計画研究室に於いて研究を進めた。2011年3月満期退学。
  2015年武蔵野美術大学パリ賞を受賞して1年間渡仏し、以後4年間フランスを拠点に研究活動を行う。

仕事としてはプログラミングの技術を中心としたデザインと開発を行っている。主な仕事にデジタルアーカイブ、webサイトなど。

contact:
otakio [atmark] gmail.com